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尿道炎と膀胱炎の薬~マクロライド系抗生物質

1952年にフィリピンで
エリスロマイシンが発見されたのが
マクロライド系抗生物質の最初です。

エリスロマイシンは
組織への浸透性はよいのですが
まず吸収がよくないのと
副作用として消化器症状
特に下痢がきついので

これらの点を改良した
クラリスとジスロマックが
現在中心に使われています。

マクロライド系抗生物質は
重大な副作用がなく
比較的安全に使える抗菌剤です。

テトラサイクリンと同様に
リボゾームに取り込まれて
その働きを停止させて
細菌の活動を止めてしまいます。

ぶどう球菌やレンサ球菌から
クラミジア、マイコプラズマまで
さらに梅毒トレポネーマにも抗菌力があります。

性感染症では
クラミジア性やマイコプラズマ性の
尿道炎や膣炎の治療意外には
あまり使われないのですが

ペニシリンアレルギーがある人には
ペニシリンの代用として
梅毒の治療に処方されます。

クラリスやジスロマックは
細胞への浸透性が高く
作用の持続性があるので
1日1~2回投与で効果があります。

とくにジスロマックは
服用後5日間も効果が持続します。

なので、クラミジアの治療に
1g1回だけの服用で効き目があります。

しかし、最近では1回だけの服用で
完全にクラミジアやマイコプラズマが
取りきれていない場合があるので

服用から2週間後に
検査で確認する必要があります。

陰性ならば問題ありませんが

もし陽性ならば
再度ジスロマックを服用するか
他の抗菌剤に変更して
治療を進めます。

そしてまた検査です。

尿道炎や膀胱炎、膣炎では
必ず確認の検査をしてください。

症状はなくなっても、
細菌は残っていることがあります。

その場合には、ほぼ100%再発します。

そのときには同じ薬は使えず
治療は厄介で長引きます。

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