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PGUという尿道炎

また新しい性病なの?

と思われた方もいらっしゃると思いますが、
PGUとは、Post Gonococcal Urethritis の頭文字をとったもので
日本語では、後淋菌性尿道炎と訳されます。

これは淋病、淋菌性尿道炎の治療後に
淋菌はなくなっても
痛みや違和感、分泌物で下着が汚れるなど
尿道炎の症状が残ってしまうものです。

先日もtelephoneの相談で

「2,3ヶ月前に淋病に感染して治療したのですが
今ひとつスッキリしないというか

尿道が痛がゆいような感じがして
オシッコをしてもスッキリしないんです。

朝に透明なネバッとしたようなものが
パンツに付いていることもあるんです。

淋病の検査をしても異常はなく
尿の中に白血球があると言われました。」

何度検査をしても淋菌は全く認められず
しかし、尿には白血球があり
まだ尿道炎の症状が残っている。

さて、この謎の尿道炎の正体は?

この原因は、クラミジアだったのです。

今から30年ほど前は
まだクラミジアの検出ができなかったので

淋病の治療後に
約30%はこのような症状がみられました。

現在、淋病の25~30%に
クラミジアの感染も合併しているといわれます。

淋病の治療に使われる
ノイセフ、ロセフィン、セフスパンなどのセフェム系や
トロビシンなどの抗生物質は
クラミジアには全く効き目がありません。

これらの薬で淋病の治療をしたときには
クラミジアも一緒に感染していれば
そっくり残してしまうことになるのです。

クラミジアの治療には
ミノマイシン、ビブラマイシンなどのテトラサイクリン系や
クラリス、ジスロマックなどのマクロライド系抗生物質
あるいは、クラビット、オゼックスなどのニューキノロン系抗菌剤
を用います。

また、クラミジアやほかの細菌類も検出されないけど
尿道炎の症状が残ってしまうことがあります。

この場合、一番考えられるのが
マイコプラズマです。

これはまだ一般的な検出方法ができていないので
調べるのが難しいのですが

クラミジアに使用されるのと同じ薬が
マイコプラズマにも効き目があるので
これらの薬で治療します。

あらゆる菌に効き目がある
抗生物質や抗菌剤は
今のところ見つかっていないので

尿道炎はこのように
段階的に治療していきます。

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